臼井文平

Year: 1898-1994

長野県出身。家具のディーラーをしていた兄と共に世界各地を回り、1917年にロンドンに到着し、家具に東洋風の装飾を施す仕事に携わった。日本に帰国する途中でニューヨークに寄港した際に当地が気に入り、そのまま居住する。1924年から1931年の独立美術家協会展、1924年から1926年と1928年から1932年、1934年のサロンズ・オブ・アメリカに出品。1922年の画彫会の展覧会、1927年1935年、1936年の紐育新報社の邦人美術展覧会、1937年のWPAから解雇された中国と日本の芸術家の展覧会に出品した。1947年ルーラル・ギャラリーで個展を開催。1977年にアズマ・ギャラリーで開かれたHalf Century of Japanese Artists in New York, 1910’-1950’に出品したほか、1979年にサランダー・ギャラリーで回顧展を開催。

美術活動のほかにも額縁の制作を手掛けており、国吉康雄を始めとする芸術家の間では評判の額縁制作者でもあった。後年は刀剣のコレクターとしても知られていた。1994年にニューヨークで死去。

参考:Half Century of Japanese Artists in New York, 1910’-1950’(Exhibition catalogue:  Azuma Gallery, 1977)、フジテレビギャラリー『臼井文平展』(展覧会図録) フジテレビギャラリー (1983)、東京都庭園美術館 『戦後50年企画 アメリカに生きた日系人画家たち—希望と苦悩の半世紀1896-1945』(展覧会図録) 日本テレビ放送網 (1995)

このエントリーは、デジタル企画展「戦前期ニューヨークの日本人画家たち-1910年代から1940年代までの芸術の軌跡-」で紹介されたものです。

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Added Date: 03/02/2024