概要

ミッション

それぞれの人や団体にそれぞれのストーリーがあります。1860年に初めての日本公式使節団がニューヨークに足を踏み入れてから、数多の日本人や日系アメリカ人がニューヨークに住み、ビジネス、公務、芸術等の多様な分野で活躍しました。アメリカ国籍を得て日系アメリカ人として、日米の架け橋となり、二国間関係に大いに貢献した多くの人々がいます。そのような功績を歴史に名を残した方もいれば、余り知られておらず、見果てぬ夢と共に去られた方もいます。

ニューヨーク日本歴史評議会

2020年12月12日、各界からの代表者15名により、ニューヨーク日本歴史評議会が設立されました。評議会は、ニューヨーク及びその周辺地域における日本関連の歴史を収集、保存、公開及び発信するとともに、将来の世代に語り継いでいく目的を有します。 本頁の下部に、評議会役員会役員の情報と署名入り設立文書が掲載されています。

会長
本間 俊一 (コロンビア大学教授・JAMSNET代表)
副会長

秋吉 敏子(作曲家・ピアニスト)
上野 佐有 (米国三井物産 株式会社社長)
スーザン 大沼 (ニューヨーク日系人会名誉会長)

名誉会長:
森 美樹夫 (在ニューヨーク日本総領事・大使)
終身名誉会長:
山野内 勘二 (在カナダ日本国大使館・特命全権大使)

ニューヨーク日本歴史評議会事務局

評議会の最初のプロジェクトとして、ニューヨーク日本歴史デジタル・ミュージアムが設置されました。同ミュージアムでは、1860年以降のニューヨークの歴史に関連する文書、写真、映像、書簡、報道等を検索することができます。これら歴史的資料は、政治、外交、ビジネス、科学、文化、教育、スポーツ、メディア、日本人移住等に関するものです。

今日の日米両国の間に存在する強固で確固たる絆は、これまで知られてこなかったニューヨーク地域における数え切れない日本人、日系アメリカ人及びアメリカ人の各々のストーリーから成り立っています。このプロジェクトを通じ、彼らに光を当て、彼らを記憶に留め、認知し、敬うことを目的としています。 皆様もこの歴史的なプロジェクトに参加しませんか!

ニューヨーク日本歴史評議会事務局

皆様の中で歴史的な資料をお持ちの方、又は、資金援助を御希望される方は、以下のニューヨーク日本歴史評議会の事務局宛に御連絡願います。

ニューヨーク日系人会
電話番号:(212) 840-6942/6899
E-mail:[email protected]
ウェブサイト: ウェブサイト:https://www.jaany.org/

メンバー

秋吉 敏子
作曲家・ピアニスト
古本 武司
退役軍人
Carol Gluck
コロンビア大学教授
本間 俊一
コロンビア大学教授・
JAMSNET代表
Daniel Inouye
ニューヨーク大学客員教授
伊藤 良司
NHKアメリカ総局長
前田 正明
日本クラブ事務所長
村瀬 悟
弁護士
岡本 徹
ニューヨーク育英学園学園長・
理事長
スーザン 大沼
ニューヨーク日系人会名誉会長
上野 佐有
社長
米国三井物産 株式会社
Joshua Walker
ジャパン・ソサエティ理事長
柳澤 ロバート 貴裕
米国日本人医師会会長
河手哲雄
社長
北米三菱商事会社
若林晴子
教授
ラトガース大学
Rona Tison
取締役副社長
北米伊藤園
山野内 勘二
在カナダ日本国大使館
特命全権大使
森美 樹夫
在ニューヨーク日本総領事・大使

ニューヨーク日本歴史評議会の設立

2020年12月12日 - 本日、我々は、在ニューヨーク日本総領事館に集い、19世紀以来のニューヨークにおける日本コ ミュニティの発展に思いを致し、歴史的価値のある資料を収集、保存し、世界に向けて発信するとともに、将来の世代 に語り継いでいくため、「ニューヨーク日本歴史評議会」を設立することとした。

1.2020年は、日本初の公式のアメリカ合衆国訪問団となった徳川幕府外国奉行新見豊前守率いる万延元年遣米使 節が1860年6月にニューヨークを訪問してから160年の記念すべき年である。此処に、日本とニューヨークの豊穣な る関係が始まった。

2.1872年(明治5年)3月2日、日本政府は富田鉄之助を領事心得に任命し、ニューヨークに日本領事館が設置された 。以来、数多の日本人がニューヨークの地を踏んだ。数えきれぬ個人が公務、ビジネス、文化等の多様な分野で活躍 した。アメリカ国籍を得て日系アメリカ人として、日米の架け橋となった多くの人々がいる。また、多くの日本企業が ニューヨークに拠点を設立して世界との交易に従事し、経済関係を強化して日米関係の発展に寄与している。更に、 ニューヨークには日米関係の深化に大きく貢献した多数のアメリカ人がいる。 一方、ニューヨークにおいて活躍し功績をあげ後世に名を残した人物もいれば、歳月を経て現在では広く知られてい ない方や見果てぬ夢と共に去られた方もいる。それぞれの人生があり、歴史がある。

3.こうしたニューヨークの日本人、日系人、アメリカ人すべてが160年に及ぶ日本とニューヨークの深く広い関係の 発展を支えてきた。振り返れば、数多の地域紛争、経済不況、米国の南北戦争、日本の明治維新、世界的に流行したス ペイン風邪、太平洋戦争で戦火を交えたことを含む世界大戦もあったが、日米両国はそれらを克服し、アジア太平洋 地域の平和と繁栄の基盤となる強固な同盟関係を築きあげた。様々なレベルにおける多層的な今日の日米関係に あって、日本とニューヨークの友好親善協力関係は誇るべきものである。

4. 今日に至るニューヨークに於ける日本コミュニティの貢献や発展の歴史を正確に保存・整理し、後世に語り継ぎ、 米国・日本をはじめ世界に発信することは、我々の重要な使命である。 そのため、ニューヨーク日本歴史評議会は、幅広い関係者の協力を得て、政治・外交、経済、医療、文化、教育、学術、芸 術、音楽、日本食等の日本コミュニティに関連する文書、写真、映像、書簡、報道等を収集、整理、保存する。同時に、埋 もれ散逸し忘れられている資料を掘り起こし、有名・無名の個人や組織の功績・足跡・逸話を記録する。これらの歴史 的資料は、適切な技術的手段によって、広く一般市民に公開される。そして、将来のニューヨーク日本歴史博物館の 設置を目指す。

以上、我々は、かかる取組みを通じて歴史を再発見し学ぶことにより、日本コミュニティの誇りと結束を強め、日本と ニューヨークの友情、更には日米関係の更なる強化・深化に貢献していく決意を此処に表す。