霜鳥之彦《茶瓶》(1916年頃)

《茶瓶》と題された本作品には、花模様のテーブルクロスが掛かったテーブル、中央に配置された茶色の急須と、その奥に緑色のティーセットが描かれています。

古田土雅堂《曇》(1917年頃)

《曇》と題された本作品は、1917年の紐育日本美術協会の展覧会に出品された作品だと考えられます。右側には鬼のような姿が描かれ、左側には鬼から逃げるように、脅えた表情の天女が描かれています。

古田土雅堂《茸狩り》(1917年頃)

森の中に着物を着て、日本髪にかんざしをさした4人の女性が描かれています。一番左の女性はキセルを手にしています。また、その隣の女性は栗を手にしています。右側でかがんでいる女性はどうやら茸を見つけたようです。紅葉した木々の葉や女性たちの着物の裾の朱色が東洋風な風情を添えています。日本の風物を題材にした西洋画の作品です。

浜地清松《五番街》(1918年頃)

ビルの窓からは翻る星条旗、画面奥にはニューヨークの5番街と23丁目のブロードウェーに立つフラット・アイロンビルが見えます。ニューヨークの5番街を描いた本作品は、「チャイルド・ハッサム(Childe Hassam)に発想を得たようだと批評されたとおり、チャイルド・ハッサムの《Flags on the Waldorf》に構図が良く似ています。