聖徳記念絵画館所蔵「岩倉大使欧米派遣」の絵画

Year: 1871

山口蓬春(1893-1971年)作の絵画「岩倉大使欧米派遣」は、聖徳記念絵画館に収蔵されている80枚の絵の1つである。絵画館は明治天皇(1852-1912年)と昭憲皇太后(1849-1914年)の遺徳を記念する建物で、東京の明治神宮外苑にある。収蔵作品は日本画と洋画が半々ずつで、「御降誕」(1930年)から「大葬」(1933年)に至るまで、明治天皇の生涯の節目が年代順に描かれている。1926年に建てられた絵画館は日本最古の美術館の1つで、日本政府から「重要文化財」に指定してされている。 左の絵は、1871年に岩倉使節団が横浜港から「アメリカ号」で出航する場面を描いている。有力な政治家である岩倉具視(1825-1883年)を全権大使とする使節団は、米国と欧州の政治・軍事・経済・教育に関する施設を視察するために派遣された。西洋列強との不平等条約について再交渉し、発足間もない明治政府を世界に知らしめる目的もあった。

出典: Meiji Memorial Picture Gallery
Added Date: 06/26/2022