日本最初の損害保険会社である東京海上は1879年に設立された。当初から事業を海外へ広げて、1880年にはニューヨーク、ロンドン、パリで元受営業を開始した。1911年にはニューヨークのサウス・ウィリアム・ストリート3（写真）にニューヨーク支店を設立した。翌年、サンフランシスコ、ポートランド、シアトル、ダラス、ニューオーリンズに副代理店を設立した。会社は米国でも成長を続けて1922年には米国の子会社であるスタンダード・インシュランス・カンパニー・オブ・ニューヨークを通じて火災保険と自動車保険の取り扱いを始めた。1931年、各務鎌吉（1869-1939）はタイム誌の表紙を飾った。彼はタイム誌の表紙を飾った最初の日本人実業家であり、日本人全体でも1926年の東郷平八郎（1848-1934）、1928年の昭和天皇（1901-1989）に続く3人目であった。