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村田紅雪《春宵》(1926年頃) 

村田紅雪は、出品者の中で唯一の女流画家でした。彼女については不明な点が多くありますが、1926年のサロンズ・オブ・アメリカに《Rouge》を出品していることから、この頃、一時的にニューヨークに滞在した画家だと考えられます。集合写真の上部に写る大きな作品が《春宵》です。 『紐育新報』には、「春宵は空の色と花の感じがよく、人物に悠長な感じが出ている。西洋画の感化を受けた日本である。」(石垣) 「春宵は帝展に入選し評判がよかった画だといふことだ。春宵の夢のやうな気分がよく現はれている。」(藤岡)(「美術展合評」『紐育新報』1927年3月5日) とあります。