米国三菱商事ニューヨーク本社 (est. 1919)

1919年、三菱グループの持株会社であった三菱合資会社は、ニューヨーク支店を開設した。1921年、この支店は、グループの独立した商社として設立された三菱商事株式会社に引き継がれた。ニューヨークは、日本製品の輸出やアメリカからの工業原料・物資の輸入を担う、日米貿易の重要な拠点となった。

三菱のアメリカにおける事業は、第二次世界大戦によって中断された。戦後、連合国軍の占領政策のもとで旧三菱組織は解体され、三菱商事も多数の独立した会社に分割された。

1954年、これらの会社の一部が再統合され、日本で新たな三菱商事が発足した。同年、同社はアメリカにおける現地法人として、三菱インターナショナル・コーポレーション(Mitsubishi International Corporation、MIC)を設立した。MICはニューヨークのエクイタブル・ビルディング10階に本社を置き、サンフランシスコにも支店を開設した。ニューヨーク事務所の開設当日には、近隣の建物から激励の言葉を記した横断幕が掲げられた。

1954年のMIC設立は、三菱が初めてニューヨークに進出したことを意味するものではない。これは、1919年に始まった三菱のニューヨークにおける商業活動を、戦後に再建した出来事であった。MICはニューヨーク本社を拠点に、日本製品の輸出拡大、アメリカの商品や工業資源の輸入、そして復興期の日本経済と国際市場との再接続に取り組んだ。

1960年代初頭までに、三菱の事業は全米へと拡大し、ニューヨークは引き続きアメリカ事業の中心地としての役割を担った。1971年、三菱商事は英語社名として正式に「Mitsubishi Corporation」を採用した。

ここで紹介するアーカイブ資料には、エクイタブル・ビルディングに置かれたMICニューヨーク本社の写真と、三菱の社史『三菱の百年』の一部が含まれる。掲載ページには、工業生産、国際海運、アメリカ企業との提携など、戦前期における三菱の幅広い活動が記録されている。これらの資料は、1954年のMIC設立を、三菱とニューヨークおよびアメリカとの長期にわたる商業関係のなかに位置づけるものである。

Related Exhibits:

該当なし

Related Collections:

該当なし