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岡本徹氏(ニューヨーク日本歴史評議会理事)によりデジタル博物館の資料が 地元の学校で利用される

先般、ニューヨーク日本歴史評議会の岡本徹理事は、ニューヨーク育英学園の学生達にニューヨーク日本人歴史デジタル博物館の利用を促しました。2022年10月、3回の授業を通じて、育英学園ポートワシントン校の生徒達はデジタル博物館の特別展「日本人の目に映ったアメリカ:岩倉使節団訪米150周年」について学習しました。

ニューヨーク育英学園の学生達は、1871年から1873年までの2年間にわたる、岩倉使節団の地球一周にわたる外遊について学びました。生徒達は、「岩倉使節団はどのような構成でどのような目的を持っていたのか。」、「ニューヨーク滞在中、使節団メンバーはどのような活動を行っていたのか。」、「何故、小学生や中高校生の年齢の日本人留学生が使節団に同行したのか。」等、使節団に関する様々な疑問について調べました。

授業を受けて、生徒の一人は、「今インターネットがある時代ではとても想像できないが、岩倉使節団の皆さんがやってきたことは今の日本にするために重要で大切な役割を持っていると思った。」との感想を述べました。また、複数の生徒は、若い留学生として米国に派遣され、日本に帰国後に自らの英語の学校を設立し、まもなく日本の新紙幣の顔となる津田梅子のストーリーに大きな関心を示しました。彼らは、「岩倉使節団を調べる中で、留学生たちに興味が出て調べると、なんと最年少の梅子さんは6歳という若さでアメリカに渡って10年以上アメリカで暮らしていて、感動したことが―番印象に残っている。更に調べてみると、これから新紙幣の5000円に載ると言うことで更に驚きだ。」と述べました。

また、ニューヨーク育英学園の職員も以下のコメントを残しています。

  • 「当地の子供達にとっても、昔の日本とアメリカの接点には大変興味があります。ちょうどこのミュージアムができて学園は助かっています。」
  • 「150年前の写真がある事でリアルに当時の雰囲気が伝わり、子供達にとっても学習意欲が湧いています。」
  • 「より多くの子供達、大人もこのミュージアムを利用して楽しんでくれる事を望みます。」

ニューヨーク日本歴史評議会の岡本理事やその他理事は、引き続き、デジタル博物館の資料を活用することを生徒達に奨励し、より多くの児童がニューヨークと日本の豊かで混在する歴史について学ぶ機会を持てることを期待します。

岩倉使節団とデジタル博物館について岡本理事は、「インターネットやその他の通信手段があまり発達していない時代に、海を越えて世界を見て回ろうと志した人々に対し、同じ日本人として尊敬の念を覚えます。こうした日本人の歴史は、これからもずっと語り継がれるべきであり、このデジタル博物館がこの先もその役割を担ってくださることを希望いたします。」と述べました。

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